活用シーン

根拠にもとづく入札の応札可否判断

どの入札案件に取り組むかを決める入札責任者、営業責任者、経営層向け

入札の応札可否判断とは、企業が回答作成に時間と費用を投じるか、見送るかを決める分岐点です。通常は入札責任者が、営業、技術、商務、経営の意見を踏まえて判断します。根拠が長大な書類やさまざまな担当者の頭の中にあり、しかも締切の数日前に判断を迫られることも多いため、難しい判断です。TenderGenieは、関連度、参加資格、義務、リスクのフラグ、落札履歴、記録された教訓といった根拠を案件ワークスペースに集約します。判断そのものは貴社のチームが行います。

タワークレーンが立ち並び、コンクリート躯体が建設中の大規模な建設現場

応札可否判断とは何ですか?

応札可否判断(Bid/No-Bid、Go/No-Goとも呼ばれます)とは、入札案件に取り組むかどうかを、記録に残る形で選択することです。案件が事業に合っているか、自社に参加資格があるか、契約で何が義務づけられるか、商務上と納入上のリスク、競合、そして期限内に要件を満たす回答を作成できる体制があるかを比較検討します。

課題

応札の判断は、
不十分な情報で下されがちです。

  1. 01

    勢いがレビューに取って代わる

    入札案件が魅力的に見えると、参加資格やリスクを確認する前に作業が始まってしまいます。

  2. 02

    根拠が散らばっている

    参加資格のメモ、条項に関する懸念、価格の見通しはそれぞれ別の担当者の手元にあり、まとめて確認されることはまれです。

  3. 03

    体制があるものと思い込む

    受注の見込みがある入札でも、ほかの案件と並行して要件を満たす回答を作成できなければ、取り組むべき案件とはいえません。

  4. 04

    理由が失われる

    記録がなければ、次のチームは類似の入札になぜ応札したのか、なぜ見送ったのかがわかりません。

業務の流れ

応札可否判断の流れ:
絞り込みから判断の記録まで。

すべての入札ですべての手順が必要なわけではありません。小規模なリピート案件と大規模なEPCパッケージでは、必要なレビューの深さが異なります。

  1. ステップ 01

    関連度を確認する

    「入札情報収集」が、自社のカテゴリとの関連度で案件をスコアリングします。スコアが高いことは読む価値がある入札であることを示すもので、応札する価値があることを示すものではありません。

  2. ステップ 02

    要件を把握する

    「入札書類AI解析」が、範囲、仕様、条項、提出要件を原文の参照箇所付きで抽出します。

  3. ステップ 03

    参加資格を確認する

    TQ/PQの基準を自社の資格・実績と書類に照らして比較し、証拠や協力会社が必要な不足を記録します。

  4. ステップ 04

    義務とリスクを比較検討する

    「参加資格・リスク確認」が義務を原文の条項にひも付け、リスクをカテゴリ別にフラグ付けし、それぞれに影響とレビュー担当者向けの推奨対応を示します。

  5. ステップ 05

    市場の状況を加える

    「落札情報・競合分析」が類似案件の落札履歴と頻出する応札企業を示します。「過去提案ナレッジ」は、同じ顧客の過去の入札で記録された教訓を示します。

  6. ステップ 06

    判断して記録する

    意思決定者が根拠を体制と戦略に照らして比較検討し、判断とその理由を案件ワークスペースに記録します。

関連するTenderGenieの機能

応札可否判断のレビューを支える
機能。

  • 入札情報収集

    自社のカテゴリとの関連度で案件をスコアリングし、読む価値のある入札からレビューを始められるようにします。

  • 入札書類AI解析

    判断の前提となる範囲、仕様、条項、提出要件を、原文の参照箇所付きで抽出します。

  • 参加資格・リスク確認

    参加資格を確認し、義務を原文の条項にひも付け、リスクをカテゴリ別に影響と推奨対応とともにフラグ付けします。

  • 落札情報・競合分析

    入手可能な落札記録にもとづく落札履歴、頻出する応札企業、価格の傾向を判断材料として加えます。

  • 過去提案ナレッジ

    顧客や過去の入札について記録された教訓を、それぞれの登録者とともに示します。

  • チーム連携

    質問事項や確認作業を適切な担当者に割り当て、承認と監査証跡を案件ワークスペースに残します。

製品、レビュー、判断の役割

TenderGenieが支援することと、
貴社が判断すること。

TenderGenieが行うこと

  • 関連度で案件をスコアリングする
  • 要件と条項を出典付きで抽出する
  • リスクを影響と推奨対応とともにフラグ付けする
  • 落札履歴と記録された教訓を示す

チームがレビューすること

  • フラグが立った条項(必要に応じて法務とともに)
  • 納期と技術的な実現可能性
  • 価格の位置づけと商務条件
  • ほかの進行中の入札と比べた体制

人が判断すること

  • 応札するか、仕様差異を付けて応札するか、見送るか
  • どのリスクを許容するか
  • 誰が判断を承認するか

チェックリスト

応札可否判断のレビューで
答えるべき問い。

一般的なフレームワークです。各問いの重みは自社の事業に合わせて調整してください。どの企業にも当てはまる採点式はありません。

適合性
範囲は、自社が供給していて今後さらに伸ばしたい分野と合っていますか?
参加資格
TQ/PQの基準を満たしていますか?または期限内に不足を解消できますか?
義務
納期、試験、責任、支払の条件を受け入れられますか?それとも仕様差異が必要ですか?
リスク
フラグが立ったリスクのうち、受注した場合に利益、工程、評判に影響しうるものはどれですか?
競合
類似案件に応札し、落札したのはどの企業ですか?それは自社の立ち位置について何を示していますか?
体制
ほかの業務と並行して、期限までに要件を満たす回答を作成できますか?

シナリオ例

応札可否判断
実際の進め方。

業務の流れの活用例です。顧客事例ではなく、写真はイメージです。

理由を記録して見送った大型入札

EPC会社が、関連度スコアの高いプロセスプラントのパッケージを絞り込みます。案件ワークスペースではPQの基準を満たしていることが確認できますが、「参加資格・リスク確認」が、統合作業に対する上限のない責任と、厳しい試運転期日にひも付いた遅延損害金にフラグを立てています。「落札情報・競合分析」からは、この発注者の最近の案件が現地に製作拠点をもつ企業に落札されていることがわかり、「過去提案ナレッジ」には、同じ発注者の検査体制に関する過去の入札での教訓が残っています。法務は原文の条項から責任の解釈を確認します。経営層は今回は応札を見送ることを決め、その理由を同じ発注者の次の入札に向けて記録します。

パイプラックと塔が並び、高所通路に作業員がいるプロセスプラント

メリット

根拠にもとづく判断が
入札チームにもたらす変化。

  • 根拠を一つの画面で

    関連度、参加資格、義務、リスク、市場の状況が、案件ワークスペースにまとまります。

  • 専門家が原文を確認できる

    フラグが立った条項や要件が出典にリンクしているため、法務、技術、商務の責任者は原文の文言をレビューできます。

  • 選んだ入札に工数を集中

    回答作成は判断の後に始まり、判断の前には始まりません。

  • ほかの人もたどれる判断

    判断とその理由が記録されていれば、類似の入札が出たときに次のチームの助けになります。

よくあるご質問

応札可否判断
よくあるご質問と回答。

Bid/No-BidとGo/No-Goは同じ意味ですか?

はい、同じ意味です。どちらも入札案件に取り組むかどうかの判断を指し、日本語ではいずれも応札可否判断と呼ばれます。TenderGenieの製品ページでは「応札可否判断(Go/No-Go)」と表記していますが、支援する検討の内容は同じです。

TenderGenieが応札可否を判断しますか?

いいえ、判断しません。関連度、抽出した要件、参加資格の不足、リスクのフラグ、落札履歴、記録された教訓といった根拠を整理するものです。その根拠を体制と戦略に照らして比較検討し、判断を下して記録するのは貴社のチームです。

応札可否判断はいつ行うべきですか?

根拠がそろいしだい、できるだけ早く行うべきです。目安は、書類一式を読み込み、参加資格を確認した後で、回答作成に大きな工数を投じる前です。まず暫定的に判断し、質問への回答を得てから確定するチームもあります。

根拠が不完全な場合はどうすればよいですか?

わかっていることとわかっていないことを記録してください。記録のない前提で進めるより、質問への回答を条件に応札するといった条件付きの判断のほうが適切です。未決の質問は、案件ワークスペースで適切な担当者に割り当てられます。

落札履歴から受注できるかどうかがわかりますか?

いいえ、わかりません。落札履歴が示すのは、過去に類似案件に応札し落札したのがどの企業かという情報です。発注者、要件、競合は変わるため、参加資格、リスク、体制と並ぶ判断材料の一つとして扱ってください。

判断には誰が参加すべきですか?

通常は入札責任者、営業、技術、商務、財務が参加し、契約リスクについては法務が、承認については経営層が加わります。適切な顔ぶれは、入札の規模とリスクによって異なります。

応札可否判断を実際の文脈で

応札可否判断を
自社の入札案件で体験する。

デモでは、社外への共有が承認された機密性のない資料を使い、チームが扱うような入札案件でこの業務の流れをたどれます。